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経営理念とは
経営理念とは何かを説明するための表現として、よくこんな言葉が使われます
- 表現①会社の存在理由
- 表現②会社を創業した理由
- 表現③会社の捉える課題感
- 表現④会社の描く理想の未来
- 表現⑤会社の大切にする価値観
たしかにどれも間違いじゃないんですけど、ちょっと定義が多すぎるし、どれもパッと読んだだけで理解するの難しいですよね?そこで今回はまず、はじめて「経営理念に触れる大学生」であっても、経営理念がどういうものかを簡単に理解できるように「経営理念の基本知識」をまとめました。具体的にはこの4つ
どれも経営理念を理解するうえで大事な基本知識なのでぜひ飛ばさず読んでみてくださいね。それでは順番にご紹介していきましょう。
【基本①】経営理念とは想いを言葉にしたもの
経営理念とは、実は昭和生まれのちょっと古い概念なんです。まだ物も情報も少なかった時代に、会社を立ち上げた創業者が「社会に対して何を課題に感じ、どう解決しようと考えたのか」という「想い」をぎゅっと詰め込み言葉にしたもの。それが経営理念です。もっとシンプルに表現するなら「何のために会社をつくったのか」を言葉にしたもの、と考えたほうがわかりやすいかもしれませんね。
【基本②】経営理念にはいろんな物が含まれる
経営理念がそんな背景から生まれているので、実際にいろんな意味が込められています。未来を語った経営理念はビジョンのようで、社会課題の解決に目を向けたものはミッションのよう。あるいはバリューぽく大切にしたい価値観をまとめただけ、のものまで様々。
そう。経営理念が細分化されたのが「ビジョン/ミッション/バリュー」なんです。この3つは経営理念の最新版、と考えれば違いが理解しやすいと思いますよ。
【基本③】経営理念がない新しい会社の存在
最近できたベンチャー企業やスタートアップ企業ではもう経営理念が置かれることはありません。経営理念は一部の大手企業と、地域に根付く家族経営の中小企業くらいしか使ってないのがリアルな話。
大事なことは経営理念を置くことではなく、会社として進む方向性や価値観を示す概念を置くこと。なので経営理念のない会社も増えましたが、そこに良い悪いはないと考えましょう。
【基本④】経営理念を大切にする企業の傾向
令和に入ってもまだ経営理念を置いてる会社は、おじいちゃん世代(昭和世代)の人たちが今も経営に携わっていることがほとんどです。
あるいは京都などに多くある、地域に根付いて100年近くも続く老舗企業の場合は「創業者の想い」自体がひとつのストーリーとして企業ブランディングになりえるので、あえて経営理念を残したままの会社も。言葉が細分化され、呼び方が変わっても、経営理念は今も多くの企業で受け継がれています。
経営理念 / 代表例
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就活生ならとりあえずES出したくなる有名企業だけをピックアップしたので、ぜひ友達を一緒に見て、経営ビジョン理解の参考にしてくださいね。代表例で挙げた企業を含む、人気企業の経営理念はこちらにまとめたので参考にどうぞ

経営理念 / 他との違い
経営理念 / よくある質問
経営理念について就活生によくある質問をまとめました。今回はこの8つの質問にお答えしています
【質問②】経営理念の具体例は?
【質問③】経営理念の言い換えは?
【質問④】経営理念が大切な理由は何?
【質問⑤】経営理念と企業理念の違いは?
【質問⑥】経営理念とビジョンの違いは?
【質問⑦】経営理念とミッションの違いは?
【質問⑧】企業にとって経営理念は必要?
気になるものがあればぜひ読んでみてくださいね。それでは順番にご紹介していきましょう。
【質問①】経営理念とは?
経営理念とは「会社を創業した背景」や「会社の描く理想の未来」、「会社として大切な価値観」などを言葉にしたもの。その言葉には創業者の「想い」が込められています。とはいえ、もっとシンプルに表現するなら「何のために経営してるのか」を言葉にしたものですかね。
【質問②】経営理念の具体例は?
経営理念の具体例はこんな感じです
- 具体例①ワールドクラスの体験
- 具体例②感動のそばに、いつも。
- 具体例③変わりゆく社会に、変わらぬ安心を
- 具体例④世界中の人々の豊かなくらしに貢献
- 具体例⑤世界中をカッコよく、世界中に笑顔を
そもそも経営理念とは、会社を創業した理由や会社の描く理想の未来などを含めた「創業者の想い」を言葉にしたもの。なので基本的には創業者(あるいは今の経営者)の経営に対する強い想いが込められていることが多いです。
【質問③】経営理念の言い換えは?
経営理念の言い換えは「企業理念」です。この両者が別だという意見もありますがそんなことありません。もしそう主張する人がいたなら、きっとリアルな経営現場に入っていない人でしょう。経営理念も企業理念も、同じ意味で使われていると考えてOK。というか、そもそも言い換える必要もないんですけどね。
【質問④】経営理念が大切な理由は何?
経営理念が大切な理由は「強い会社をつくるため」です。経営理念というのは「そもそも何のためにこの会社が存在するのか」という創業の背景や、会社として「どんな理想の未来を描いているのか」など、創業者の想いを言葉にしたもの。そんな企業の根幹にある価値観をみんなで共有できてるというのは、強い会社(チーム)をつくる上ではもっとも重要なんですね。
とはいえ、経営理念の後続概念が「ビジョン/ミッション/バリュー」なので、必ずしも経営理念を置く必要はなく、いずれにせよ会社として大切なものを言語化し、共有することに価値があると考えましょう。強い会社は必ずそこがガチっと共有されてるので。
【質問⑤】経営理念と企業理念の違いは?
経営理念と企業理念に違いはありません。この両者が別だという意見もありますがそんなことない。ただの言い換えた言葉にすぎません。とはいえ、企業によってどちらを使ってるかはハッキリ分かれるので、そこはちゃんとその企業で使われている言葉に合わせて使ってくださいね。
【質問⑥】経営理念とビジョンの違いは?
経営理念とビジョンの違いはほとんどありません。
というのも、日本に昔からあった経営理念を細分化した言葉が「ビジョン/ミッション/バリュー」だから。
ビジョンは経営理念の中から「会社の描く理想の未来像」だけを切り出したもの、と考えれば両者の違いがぐっとイメージしやすくなると思いますよ。経営ビジョンの概要はこちらにまとめています

【質問⑦】経営理念とミッションの違いは?
経営理念とミッションの違いはほとんどありません。
というのも、日本に昔からあった経営理念を細分化した言葉が「ビジョン/ミッション/バリュー」だから。
経営理念の中から「会社の捉える課題感」だけを切り出したものがミッション、と考えればイメージしやすいと思いますよ。企業ミッション例はこちらにまとめたので興味があればどうぞ

【質問⑧】企業にとって経営理念は必要?
企業にとって経営理念は必要です。なぜなら経営理念がなければそこで働く社員が「なんのために働くのか」という大目的を見失うだけでなく、企業の方向性がブレかねないから。何のためにこの会社は存在し、どんな社会課題を解決していきたいのか、そんな会社の根本となる価値観が経営理念なので、必要かどうか聞かれたら「必要です」というのが一般回答。
とはいえ、必ずしも「経営理念」である必要はありません。経営理念を細分化した「ビジョン/ミッション」を置くほうが時代に合ってるので。いずれにせよ「経営理念的な概念」を置くことは必要だという話。
まとめ
今回は気になる経営理念についてご紹介してきましたが、いかがでしたか?経営理念はビジョンやミッションと並び、就活生が絶対に知っておくべき会社の基本知識。ぜひこの記事を参考に、経営理念に対する理解を深めてくださいね。