GOODLIFE

【0028】矛盾を抱えて生きる話

矛盾などないほうが
人生は圧倒的にラクだ。

人間の汚い部分
社会の汚い部分
そして自分の弱い部分。

そんなものから
目を背け続けるほうが
人生は圧倒的にラクだ。

でも
人生とはかくも面白い。

そんなラクな道を選んだ先に
必ずまとめて自分に返ってくる。

それは
仕事で、かもしれんし
子育てで、かもしれんし
あるいは死ぬ間際になって
はじめてこの世に生まれてきた
意味を己に問うのかもしれない。

いずれにせよ
ほんとうに人生はよくできてる。

自分がラクした
人生におけるツケが
全部自分に返ってくる。

そう考えると
遅かれ早かれ、だ。

自分と向き合うことを
今やってしまうのか
先延ばしにするのか。

その機会は
いくらだってあるはず。
何なら毎日ある。

そして
今やってしまう人間だけが
世界の真実に近づける。

ただ
それはそれで
矛盾を抱えて生きることになる。

そんな生き方は
決してラクではない。

周りからみて
そもそも理解されなかったり、
あるいはなんでそこまでやるの?
と心配されることもあるだろう。

でもその反面、
死ぬ間際になって
きっと後悔はない。

もっと言うなら
いつ死んでもいい
という感覚を持てるのだが、
それは別に
死にたいわけではない

でも死んでもいいと
ほんとに思えるほど
日々を全力で生きてるんだ。

自分の中にある
確かな矛盾を抱えながら。

おれは苦しんで生きようと思う。
ラクな道を選ぶことなく。

師匠は言った。
人間は幸せになるために
生まれてきたのではない。

はじめてその言葉を聞いた時
意味がわからなかった。

その時の自分では
幸せが人生の最上位概念だと
思ってたからだ。

すべては「それが違うのか?」と問いを立て
師匠のDVDを観て、本を読んで。

まず頭で理解をし始めて。
仕事を通して腑に落ちてきた。

だから、今日時点のおれは、
矛盾を抱えて生きようと思う。

人間は、というか生物は、
本来そういうものなんだから。

勧善懲悪なんてなくて
誰かが幸せに感じてる裏には
必ず誰かの不幸せが存在する。

矛盾のない人生の方が
圧倒的にラクだ。

でもラクさは
豊かさとは全く別なんだ。

不労所得をつくって
自由な時間をつくって
ラクに遊んで生きる
みたいなことが
豊かさの象徴になってるけど
そんなもん豊かさではない。

お金自体が、
貨幣経済自体が、
そもそも人間がつくったもので
その仕組みの中で
幸せになる発想なんて
所詮は資本主義の奴隷。
鳥かごの中にいるインコと同じだ。

とかいう反面、
周りの大切な人には
ラクに生きてほしいと願う。

自分の中で矛盾する
相反する感情を同居させる。

だし
死ぬ間際に後悔するかは
自分にしかわからないから。

どないやねんな。
ええねんこれで。

矛盾を直視しろ。
見て見ぬふりすんな。

逃げずに今、向き合え。
それが大事。
それができてようやっと
自分の人生を生きるための
スタートラインに立つってことだ。