はからずしも
君たちはどう生きるかのテーマは
「まっすぐ生きる」ってことで
それを妨げる例として
「悪意」が出てきた。
悪意、かぁと思う。
子どもの頃に生まれる悪意を
誰にも怒られなかったり
逆に抑制されすぎたりすると
大人になって
無意識の悪意に進化するよな。
それは
意識的なものより
よっぽどタチが悪いんだ。
呼吸するように
人に嘘をつき
呼吸するように
人を傷つけ蔑み
呼吸するように
自分のことだけ考えて。
問題が起きれば
すべて他人や上司、
会社や社会のせいにする。
大人になると
「悪意」て言葉はあまり
身近な言葉ではなくなるけど
わかりやすいのは損得だ。
損得勘定は誰にでもある。
おれの中にも当然、ある。
悪意というのは
大きく捉えるなら
弱い自分のことだ。
弱い自分から逃げてはならない。
いや、
リアルな話、
ほんまに無理な時は逃げていい。
逃げていいときが
逃げたほうがいいときが
人生には何度かあるから。
でも、
大筋は逃げちゃダメよ。
どうしようもないとき逃げていいのは
いつも逃げないやつだけだ。
いつも逃げてるやつは
逃げず向き合う努力をしないと
全員もれなく孤独死する。
だって逃げ続けるやつには
同じく逃げ続ける友達しかできんから。
まっすぐ生きる。
悪意や損得なく生きるのは
ほんとうに難しいことや。
ほんとうに強い人とは
体格の大きさや影響力が大きい
人たちのことではない。
自分の弱さを認め受け止め
自分の一部として受け入れる
心の強さを持つ人のことだ。
自分の弱さを認めてはじめて
自分の強さも受け入れられる。
そういうこっちゃ。
難しい話やったけど
話の本筋はそこやと思った。
真っすぐ生きよう。
真っ直ぐな人でいよう。
ときには失敗してもいい
道を逸れたっていい。
でも戻ってこよう。
人としてまっすぐ生きる。
それは生まれ持った
才能なんかじゃない。
それは誰にだってできること。
勇気なんだ。
ただ必要なことは。