【0005】心の豊かさの話
『ぬす人に取り残されし窓の月』
江戸時代の歌人「良寛さん」が
心の豊かさを詠んだ俳句だ。
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良寛さんは
ほとんど物を持たず
身ひとつで生きていた人で
庵にあるのはせんべい蒲団と掛け布団
という質素な暮らしぶりだった。
ある夜、
良寛さんがいつものように
せんべい蒲団で寝ているところに
なにを間違えたか泥棒が入ってきた。
しかし
良寛さんの庵には
盗むような金目のものは
なにひとつない。
そこで泥棒は
数少ない所持品の
掛け布団を持っていこうとしたのだ。
良寛さんは
「ここまで何もないところから
掛け蒲団を持っていこうというのか
そこまでして物を盗むなんて気の毒な人だなぁ」
と思って、
寝返りをうつふりをして体をずらし、
泥棒に掛け蒲団を持って行かせてあげた。
泥棒が出ていった後、
「ああ、たった一枚の掛け蒲団もとられたか・・・」
と思いながら窓からふと空を見上げると、
丸い月が夜空にぽっかり浮かんでる。
良寛さんは、
「泥棒もさすがに
この月だけは持っていけなかったか」
と感じ詠んだ句が
『ぬす人に取りのこされし窓の月』
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なんて無欲なんだろう。
なんて心の豊かな人なんだろう。
ほんらい人間の心なんてものは
月ひとつで満たされるものだ
自分の中に価値基準を持ち
美しいものを美しいと感じる心があれば
今を生きる人が当たり前に享受している
過度な便利さなどいらない。
きれいなものをありのまま
きれいだと感じる心があれば
人と比べることなんかなくて
いつだって幸せを感じられる。
そういう心の豊かさを持つのは
ほんと難しいことなんだけど。
心の豊かな人でいたい。
それは在りたい姿のひとつだ。
2023/10/08
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